SSD とHDDのイイとこ取り、 Mac の Fusion Drive って知ってますか?
中古パソコンが大好きな、オッサンLABO(@ossan_labo)のオッサンです!
少しでも動作の早いMacで快適作業がしたい!という願いをかなえるため・・・
“Fusion Drive” なるシステムが、Macに搭載されていましたよね
ただ2021年以降に発売されたMacからは、Fusion Driveが消えていました
ということで今回の記事テーマは・・・
というお話しです
フュージョンドライブ
Windowsユーザーには、あまり聞きなれない Fusion Drive ですが・・・
Appleが、2012年~2020年に発売されたMacで、採用されていたストレージです
Fusion Driveは、SSDとHDDのイイとこ取りで・・・
システムやファイル起動が早く、保存容量も多いストレージなんです
『さすがApple、すごいストレージシステムだ!!』と思いますが・・・
2021年以降のMacは、SSDが標準になって Fusion Drive は採用されていません
Fusion Driveの仕組み
起動が早くて大容量の Fusion Drive なのに、なぜ今は採用されていないのか?
まず Fusion Drive の構成について、簡単に説明すると・・・
1.0TB以上の大容量HDDと、PCIe接続の超高速SSDから構成されています
つまりFusion Driveは、SSDとHDDの両方が搭載されているんです
この2種類のストレージを一つのストレージとして、Macに認識させて・・・
データの種類に合わせて、保存先を自動で変えてくれるのがFusion Driveなのです
Fusion Driveのメリットとデメリット
OSデータや頻繁に利用するデータはSSDに保存して・・・
それ以外の大きなデータは、HDDに保存してくれるFusion Drive
非常に合理的で、素晴らしいシステムのように思いますが・・・
じつはメリットだけでなく、デメリットも存在します
- メリット:読み込み速度が早い
- メリット:大容量なのに価格が安い
- デメリット:使っていると遅くなる
- デメリット:メンテナンス性が悪い
メリット:読み込み速度が早い
まず Fusion Drive 最大のメリットは・・・
HDD並みの大容量なのに、読み込み書き込み速度が倍以上ということ
BareFeatsで紹介されていた、ベンチマークデータを確認すると・・・
ランダムデータの読み書きは、3倍近く速いんですよね
連続したデータでも、Fusion Driveの方がHDDより2倍近く速いのです
SSDには及ばないものの、HDDより快適に使用できるのがFusion Driveなのです
メリット:大容量なのに価格が安い
じつはFusion Driveの容量構成は、SSDとHDD “5:5″ではありません
HDD | SSD | |
---|---|---|
Mac mini | 1TB | 128GB |
iMac | 1TB | 24GB〜32GB |
2TB | 128GB | |
3TB |
SSD容量が少ないと思うかもしれませんが、その分SSD単体に比べて価格が安いのです
たとえば 1.0TB Fusion Drive の場合、プラス1万円ちょっとで済みますが・・・
1.0TB SSDにアップグレードする場合は、2万円ほどかかるんです
大容量なのに価格が安いのが、Fusion Drive のメリットなんです
デメリット:使っていると遅くなる
HDDより速度が速く、価格はSSDより安い Fusion Drive ですが・・・
しばらくMacを使っていると、だんだん動作が遅くなってくると言われています
その理由は “SSDの容量の少なさ” が原因です
Macを使用しているうちに、SSDの容量オーバーしてしまい・・・
HDD領域にデータが保存されるようになるので、動作が遅くなってしまうのです
しかもFusion DriveのSSD容量は、最大でも128GBだから・・・
少し大きなデータを利用すると、すぐにSSD容量をオーバーしてしまうのです
メンテナンス性が悪い
2012年~2020年まで採用されていた、Fusion Driveですが・・・
メンテナンス性が悪くて、トラブルが起きた時に修復が大変です
そもそも2012年に発売されたのは、エッジ5mmの分解が難しい超薄型iMac
しかもFusion DriveのSSDは、ロジックボードの背面に取り付けられているので・・・
万が一交換が必要な場合は、全部バラバラにしないといけないのです
さらにMacをクリーンインストールした場合、Fusion Driveが解除されるので・・・
再度クリーンインストールを設定する必要があるのです
SSDとFusionDrive
SSD とHDDのイイとこ取りの Fusion Drive ですが・・・
デメリットを考えると “ちょっと使いにくいシステムかも” って思っちゃいますよね
そもそもFusion Driveが採用された、2012年ごろといえば・・・
まだまだ大容量SSDが高額でしたが、今は1.0TBのSSDが1万円で購入できます
それにApple自体が、2021年以降のMacにFusion Driveを採用していません
そのことを考えると、Fusion DriveよりSSD単体のほうが良いかもって思っちゃいます
速度もコスパもSSDが上
先ほどFusion Driveのベンチマークをデータを掲載しましたが・・・
Fusion DriveよりSSD単体のほうが 、性能は全て上なんですよね
価格も1.0TBのSSDが1万円で購入できるので・・・
当時1.0TBのFusion Drive アップグレードと、ほとんど変わりありません
しかもSSDだと、HDDと置き換えるだけなので・・・
ロジックボードを取り外す必要もないので、メンテナンス性もSSDの方が楽ですね
ということで今からMacを購入するなら、間違いなくSSDモデルがオススメです
出来るだけ安くMacを購入したい人は、先にHDDモデルを購入して・・・
あとから自分でSSDに変更するという方法もありますよ
Fusion Drive簡単メンテナンス
すでにFusion DriveのMacのユーザーで、“Macの動作が遅い”と感じる人は・・・
CleanMyMac Xを試してみると、新品のFusion Driveの動きにもどるかも?
CleanMyMac Xとは、誰でも簡単に遅いMacをメンテナンス出来る、全世界で700万人のユーザーが利用している、Mac専用最適化ツールです。
操作は非常に簡単で、インストールした CleanMyMac X を起動して・・・
下のような画面が表されたら、中央下にある “スキャン” をクリック!するだけ
これでMacの状態を全てスキャンして、メンテナンスまでしてくれます
もちろん左メニューからも、スキャン対象を細かく選択できますが・・・
最初は、初期設定のスマートスキャンを試してみましょう!
スマートスキャン項目
- システムジャンクを削除
- iTunesと写真の整理
- メールの整理
- ゴミ箱を空にする
- マルウェアをスキャン
- システムパフォーマンスの向上
SSDとHDDのイイとこ取り?
ということで今回は、 SSD とHDDのイイとこ取り Mac Fusion Driveを紹介しました
SSD並みの速度とHDD並みの価格で、2012年~2020年まで採用されましたが・・・
最新のMacからは、その存在が静かに消えてしまいました
大容量SSDの価格が安くなった今、Fusion Driveは役目を終えたのかもしれませんね
このオッサンLABOのブログでは、古いMacの使い道などを考えています
また処分せずに、古いiMacの活用方法も紹介しています
今後ともオッサンLABOブログをよろしくお願いいたします!