iMacの映像がオカシイ!これって iMac 液晶修理 しないといけないの!?
古いMacを大切に使い続けるオッサンLABO(@ossan_labo)のオッサンです
時々仕事で、Macでの作業が必要になるから iMac を一台持っているんですが・・・
流石に10年以上前のiMacになると、イロイロ調子の悪いところが出てきます
そんなある日、突然iMacの画像が乱れに乱れまくりました!
ということで今回の記事テーマは・・・
というお話しです!
iMacの映像が乱れる原因
映像の美しさが売りのMacですが、長年使っていると不具合も出てきて・・・
ついに我が家のiMacは、上の画像のように映像が乱れてしまいました
こんなiMacが壊れた時に助かるのが、AppleCareなどの修理保証ですが・・・
さすがに10年も経つMacに、AppleCareを付けることはさすがにしていません
だからとAppleでiMacを修理してもらうと “修理料金は6万円” コースという・・・
なかなかの高額になるので、10年前のiMacにそこまで出すのは厳しいですよね
ということでダメもとで、 iMac 液晶修理 を自分でしてみることにしたのです
iMac 液晶トラブルの原因を調べる
さて iMac 液晶修理 をするためには、まずトラブル原因を調べる必要がありますが・・・
WindowsでもMacでも、パソコンを修理する時は、消去法で原因を探します
まずはMacのトラブルを解決する、幾つかの方法を試してみたいと思います
トラブルの原因を調べる
- 再起動してみる
- PRAMクリアを試す
- セーフモード起動を試す
- macOSクリーンインストール
- 外部モニターに出力してみる
まずは上記の方法を試して、トラブル症状が改善するか試してみます
再起動してみる
まずiMacにトラブルが発生した場合、再起動してみるのが基本です
液晶の乱れが酷くて、マウス操作ができない場合やマウス自体が動かない場合は・・・
電源ボタンを “長押し” して、Macを強制終了してみます
電源がOFFになったら、電源ケーブルも取り外して10分程度放置します
こうすることで内部の電流を完全に放電できるので、異常動作が改善する場合があるんです
10分放電後に再起動してみましたが、残念ながらiMacの映像トラブルは改善しませんでした
PRAMクリアを試す
次はMac製品で、トラブルが起きた時の対象方法にPRAMクリアがあります
PRAMとは、Macがすばやくアクセスできるように設定情報が記憶されているメモリのことです。
PRAMクリアを試すことで、iMacに記憶された “画面の解像度” をリセットできます
- Command+Option+P+Rを同時に押す
- 3つのボタンを押した状態でiMacの電源を入れる
- 起動音が鳴っても3つのボタンを押し続ける
- 起動音が数回繰り返されるのを確認して離す
Macの映像設定が初期値に戻って、映像の乱れが解消することがあるようですが・・・
PRAMクリアを試してみても、iMacの液晶の乱れは改善されませんでした
セーフモード起動を試す
再起動とPRAMクリアで、iMacの液晶トラブルが修理できないなら・・・
次はMacの基本システムだけで起動する、”セーフモード起動” を試してみます
セーフモードは、基本構成だけでMacを起動するので・・・
ソフトウェアがトラブルの原因の場合、症状が改善する可能性があります
- Shiftを押す
- 押した状態で電源を入れる
セーフモード起動すると、Appleの “リンゴマーク” 下に バーが表示されます
ちなみにセーフモードでも、我が家のiMac 液晶の乱れは改善しませんでした
macOS クリーンインストール
ここまで試して改善しないと、ソフトウェアや設定で映像が乱れてるのではなく・・・
iMac のハードウェア的な問題で、映像が乱れている可能性が高いです
ただ最終手段として、全てを初期化するmacOS クリーンインストールを試してみたいと思います
クリーンインストールすれば、全て初期化されますが・・・
保存しているデータも消えるので、バックアップなどが結構メンドクサイんですよね
最終手段のクリーンインストールでしたが、iMacの液晶乱れは改善しませんでした

外部モニターに出力してみる
ここまでくるとiMac 液晶乱れは、物理的な問題が原因ということが解ります
ただ物理的に壊れていると言っても、そこも原因を切り分ける必要があるのですが・・・
iMacの映像を外部モニターに出力してみることで、原因を特定できます
もし外部モニターに映像がキレイに映れば、iMacの液晶に原因がありますが・・・
外部モニターも液晶の乱れがある場合は、iMacの映像を映し出す部品が原因になります
ということで、Mini DisplayPortから外部モニターに映像出力をして見た結果・・・
外部モニターにも、同じ映像の乱れが発生しました!
つまり今回のiMacの液晶映像乱れの原因は、映像を映し出す部品・・・
iMac内部のグラフィックボードが、トラブルの原因という予想に至りました
故障診断が簡単に出来る方法として、全世界で700万人のMacユーザーに利用されている、CleanMyMac Xがあります。これを使えば、Macのトラブル診断や動作改善がワンクリックで出来ますよ。

グラフィックボード 修理
イロイロ試した結果、グラフィックボードが原因と予想しましたが・・・
グラフィックボードを知らない人のために、簡単に説明しておきますね
グラフィックボードとは、ディスプレイに画像や映像を映すための部品で、グラフィックカードまたグラボとも呼ばれています。
今回グラフィックボードが原因として予想しましたが、じつはネットで調べてみると・・・
特に古いiMacは、グラボが原因で液晶映像が乱れるトラブルが多発しているらしいです
映像を映し出す重要な部品なのに、なぜトラブルが多発しているのでしょうか?
グラボが故障する原因
さて電子機器というのは、とても小さな部品が “はんだ溶接” という方法で・・・
基盤と接合されていて、そこに電気が流れて動作するようになっています
はんだ溶接とは、鉛とスズを主成分とした合金を用いて、金属同士で接合して電子部品を基板に固定する方法です。
液晶に映像を映すためのグラフィックボードも、もちろん “はんだ溶接” されていますが・・・
この “はんだ溶接” に、グラフィックボードの不具合原因があるらしいのです
高温で “はんだ溶接” が剥がれる
電子機器で利用される “はんだ溶接” ですが、その名の通り溶接なので・・・
高温で “はんだ” を溶かして、金属同士を接合させています
“はんだ”が溶ける温度は、180℃~250℃とされていますが・・・
iMacの内部は、非常に高温になるため、“はんだ”が剥離することがあるようです
iMac内部は高温になるといっても、180℃以上になることは無いのですが、“はんだ溶接” がキチンと出来ていない場合は、iMac内部の温度で溶接が剥離してしまう場合があるようです。
“はんだ溶接” が剥離してしまうと、電気が流れなくなるので・・・
グラフィックボードは、正常に機能しなくなるので、それが原因で液晶の映像が乱れるのです
サビで通電が出来なくなる
“iMacが高温になるまでは使わない” という場合でも、グラボが壊れる場合があって・・・
それが部屋の湿度などが原因による、接合部のサビです
“はんだ” も金属の仲間なので、空気中の水分などでサビてしまいます
サビると“はんだ”の剥離と同じように、電気が正常に流れなくなるので・・・
iMacの液晶が乱れる原因になるんですね
iMac 液晶修理 自分で出来る?
我が家のiMacですが、さほど湿度も高くない環境で使用していたのですが・・・
非常に高温になることがあったので、今回の原因は “はんだ溶接” の剥離と予想しました
iMac 液晶乱れの原因が判れば、あとは自分で修理してみるだけです
グラフィックボードの修理の方法は、いたってシンプルで・・・
剥がれた “はんだ溶接” を再溶接し直すリフロー作業を実施します
- グラボを取り外す
- グラボの再溶接
今回は簡単に説明するだけなので、詳しくは別の記事を参考にしてください

グラボを取り外す
まずiMacのグラボを修理するためには、iMac自体を分解して・・・
内蔵されている、グラフィックボードをiMacから取り外す必要があります
古いiMacの場合、分解手順は以下の通りです
- 吸盤を利用してiMacの表面のガラスを取り外す
- 固定ビスを取り外し液晶を外す
- ロジックボードを取り外す
- ロジックボードからグラボを取り外す
工程手順の説明だけだと非常に簡単ですが、ケーブルやビスなど・・・
部品を取り外すためには、工具などを使う必要があります
パソコンの分解などに慣れていない人は、ちょっと難しいかもしれませんね
2012年以降に発売された薄型iMacからは、ガラスと液晶が一体になっていますので、吸盤で取り外すことは不可能です。
グラボの再溶接
見えるパーツやネジを全て取り外して、グラボを取り外すことができれば・・・
いよいよグラフィックボード自体を修理します
“はんだ溶接” で剥離したグラボの修理方法は、リフローと呼ばれるのですが・・・
この方法は、グラボ自体を加熱して “はんだ” を溶かし再溶接する方法です
リフロー作業には、専用道具があるらしいのですが・・・
今回グラボを再加熱するために使用したのは、工業用のヒートガンを使いました
加熱し過ぎると、グラボ自体が壊れるので、2㎝~3㎝のあいだを開けて・・・
2分~3分程度の過熱を行いました
加熱後は、グラフィックボードが自然に冷えるまで待ってから取り付けます

iMac修理結果と注意点
iMac のグラボ再溶接が完了したので、iMacを組み直して電源を入れると・・・
iMac の映像は、乱れることなく正常に表示されました!
修理時間は40分程度かかりましたが、修理費用はヒートガンの3,000円ほどなので・・・
Appleでの修理を考えると、メチャクチャ 安く上がって大満足です
iMac 液晶修理 を自分でしてみましたが、意外と上手くいくもんですね
iMac グラボ修理の注意点
無事に iMac 液晶修理 が自分で出来たので、非常に満足していますが・・・
パソコンの分解などに慣れていない人は、ちょっと大変かもしれません
iMacに使われている電子部品は、全て非常に細かく繊細で・・・
チョット力を入れただけで、破損してしまう可能性があります
もしこの記事を読んで、iMac 液晶修理 自分でしてみたい!と思う人は・・・
- Appleの保証が無くなる
- 部品交換ではなく応急処置
- 故障が酷くなる可能性がある
ということを十分に理解して、 iMac 液晶修理 に挑戦してください
Appleの保証が無くなる
iMacというかApple製品のほどんどが、分解した時点で補償対象外となります
もしAppleCareに加入している場合、自分で修理すると・・・
Appleからの修理サービスを受けられなくなる可能性があるので、注意が必要です
ただ古いiMacの場合は、AppleCareやメーカー保証自体が切れている可能性が高いです
一応メーカー保証やAppleCareに加入していないか、まずは確認しましょう!
部品交換ではなく応急処置
今回の iMac 液晶修理 には、一切の新しい部品と交換はしていません
ただヒートガンでグラボを加熱して、剥がれた “はんだ” を再溶接しただけです
故障した古いグラボのままで、根本的な解決にはなっていません
もしかすると同じ症状が、すぐに再発してしまう可能性があるのです
修理と言っても、原因を解決したわけでなく応急処置であることを覚えておきましょう
故障が酷くなる可能性がある
Apple製品って、スマートでカッコいいデザインですが・・・
内部のスペースは芸術というほど、ぎっしり詰まっていて隙間がほとんどありません
そのため適当にパーツを外したり、ケーブルを引き抜いていると・・・
元の状態に戻せなくなってしまって、修理のつもりが逆に故障が酷くなるかもしれません
パソコンを組み立てられるような、パソコンに慣れている人は大丈夫だと思いますが・・・
慣れてない人の場合は、どこに何が付いていたかなど写真を撮って記録しながら進めましょう
iMac 液晶修理 を自分でする場合、ある程度の修理技術が求められるのは間違いないです
安い中古iMacを買えるお店
これでiMac 液晶修理 が必要になっても安心ですね!とは思わないと思います
たぶんですが、ほとんどの人は修理を諦めて処分して買い替えると思いますね
慣れていないと時間もかかるし、何より未知の領域に踏み込むのは恐いですからね
でも壊れたiMacを使い続けることも出来ないので、新しいiMacを買うしかないのですが・・・
最新のiMacじゃなくても、古い中古iMacなら2万~3万円で十分購入することが可能です
ネットや事務作業くらいでしか使わないなら、中古iMacなんていかがでしょうか?
2万~3万円で中古Macが購入できる、オススメのお店を別の記事で紹介しています

iMac自分で修理してみますか?
今回、自宅の iMac 液晶 トラブルを自分で修理してみましたが・・・
結果は、リグラボのフロー作業で見事に修理することが出来ました!
修理費用は道具を購入するくらいで、数千円で直せるました!
6万円のメーカ費用を考えると、かなりお得な修理ですよね
ただし粗大ごみになるというリスクもあるので・・・
iMac を自分で修理する時は、よくリスクを理解して挑戦しましょう
このオッサンLABOのブログでは、古いMacの使い道などを考えています
今後ともオッサンLABOブログをよろしくお願いいたします!
