増設 した メモリ が 認識しない !
メモリは16GBは必須!オッサンLABO(@ossan_labo)のオッサンです
先日、知人より・・・
パソコンのメモリを増設したんだけど動きが改善しない!
というパソコンのメモリ増設のトラブルに相談を受けました
ということで今回のお話しは・・・
というお話しです!
メモリの役割
さてさて、パソコン初心者だと「メモリ増設」って聞いてもピンとこないかも
そもそも メモリの役割について説明すると・・・
メモリとは、CPUが様々なアプリのプログラム処理をするためにデータを一時的に記憶する場所のことです。
パソコンが、いろいろアプリを動かすためにデータを出し入れする時に、
いちいちデータをHDDに戻すのではなく、メモリに一時的にデータを保管するんです
そうすることで、素早くパソコンは複数の作業を同時にこなすことが出来るんですね
つまり!
メモリ数が大きいと沢山データを一時保存できるから、同時進行の作業が快適になるのです
メモリ不足によるトラブル
でも逆に、パソコンのメモリが不足しているとどうなるのか?

いろいろトラブルが起こるんじゃない?
正解です!
では次にメモリが不足している時に起こるトラブルを紹介しますね
アプリが起動しない
代表的なトラブルの一つが、アプリが起動しないというトラブルです
上記の写真でも判るように、メモリが不足しているとパソコンに負荷がかかりすぎて、
パソコンの一時保管場所であるメモリが一杯で、アプリを起動できなくなります
ブラウザが起動しない
アプリだけじゃありません
パソコンのメモリが不足していると、インターネットすら繋がらなくなります
特にGoogleChromeは、メモリの消費が大きいため、
メモリが不足しているとGoogleChromeが、ネットに接続できない場合があります
パソコンがフリーズする
そして!
メモリが不足していると、最悪パソコンがフリーズして、全ての作業が出来ない
なんてトラブルも発生する場合があります
メモリ を 増設 したのに 認識しない ?
ということで以前から・・・
- パソコンの動きが遅い!
- パソコンがフリーズする!
というトラブルで悩んでいた知人は、メモリを増設したみたいなんですね
ちなみに・・・
Windows10の場合、推奨メモリ数は4.0GBとされていますが・・・
ストレスなく使うためには、8.0GBは必要だとオッサンLABOは思います
で!
今回相談してきた知人も、4.0GBから8.0GBにしたみたいなんですが・・・
全然動きが改善しないみたいなんです!
メモリを確認
ということで知人のパソコンを診ることになったのですが・・・
じつは、パソコンのメモリが正しく認識しないって結構あるトラブルなんですよねぇ
そのトラブル原因は・・・
トラブル原因
- メモリが、うまくメモリスロットに入っていない
- メモリやメモリスロットの故障
- BIOSや設定でメモリが制限されている
というのが、だいたいの原因です
ということでメモリがちゃんと増設されているか、まずは確認です
タスクマネージャー
メモリ容量の確認は簡単です
Ctl + Al t + Delet のキーを同時に押して起動するタスクマネージャーから確認できます
で!
結果ですが、メモリは下の画像のように「8.0GB」と表示されました
つまり・・・
ちゃんとパソコンに、8.0GBのメモリが差し込まれているということです
メモリ使用量



フムフム、メモリはちゃんと増設できたんだな・・・
と思ったのですが!
画像の8.0GBの下を見てください・・・
メモリ使用量が、2.0GBほどしかありません
実装されているメモリは8.0GBなのに、使用できるのは2.0GBなのです!
そのため、メモリ使用量は常に98%状態でした
これでは、パソコンが快適に動作しないはずです
メモリ認識しない原因はOS
Windows には、メモリの使用量を変更する機能があるのですが・・・
もちろん設定を確認しましたが、最大メモリ量を使用する設定になっていました
- メモリもスロットにちゃんと接続されている
- BIOSや設定に異常や変更もない



う~ん・・・なにが原因なんだ??
悩んだときは、まずは落ち着いて状況の整理です
まず今回のパソコンは、Windowsは「10」のHOMEエディションで32bit
・・・ん??32bit??
そう!
今回のメモリを認識しない原因は、Windows10 HOME 32bitだったのです!
64bitと32bit
Windows10には「64bit」と「32bit」という種類があります
「bit」のお話しは、正直オッサンLABOも複雑で解りません(;^ω^)
ただ一つの違いだけを覚えています・・・
それが搭載できるメモリの最大容量の違いです!
Windows10 | 32bit版 | 64bit版 |
---|---|---|
メモリ | 最大4.0GB | 4.0GB以上 |
Windows10 32bit版のメモリ最大搭載量は、なんと「4.0GB」しか認識できません
つまり!
Widows10 32bit版では、メモリを増設しても最大で4.0GBしか利用できないのです
しかも!
OS起動など必要最低限の動作に、起動時点で2.0GBのメモリが使用済み状態になります
そのため写真でも紹介したように、知人のパソコンは・・・
8.0GBが実装されていても、4.0GBしか認識できず、しかも2.0GBは使用済み状態なので、
残りのメモリ使用可能量が2.0GBと表示されていたわけです
bit数の確認方法



我が家のパソコンは、32bitと64bitどちらか知りたいのだが
という人のために、bit数の確認方法をご紹介しますね
Windowsスタートボタンを「右クリック」
システム を選択
デバイスの仕様 から システムの種類を確認
もっと簡単方法は・・・
「Windowsキー」と「Pause/Breakキー」を同時に押してみてください
システムの画面が表示されます
その中に「システムの種類」が表示されています
そこでWindows のbit数が表記されていますよ
解決策
最近のパソコンは、Windows 64bit版がインストールされていますが・・・
一昔前の格安パソコンは、32bit版がインストールされている場合があるんですよねぇ
32bit版だと少し重たい作業をしようとすると、メモリ不足でパソコンがフリーズ
でもメモリは最大4.0GBまでにしか認識してくれない



パソコンが32bit版だったら、どうすればいいのぉ!
という悩みを抱えている人にお答えします
解決策は・・・
Windows10 64bit版にアップデートするという一択のみです!
64bitにアップデートする
Windowsのクリーンインストールを一度でも経験したことがあれば・・・
作業は非常に簡単です
ただし!
これまで一度も経験したことが無い人には、大変かもしれません
とりあえずは保存したデータのバックアップはシッカリしておきましょう!
準備するもの
まずはWindows10 64bitにアップグレードするに当たり、準備するものは・・・
容量が「8.0GB以上」あるUSBメモリです
リンクは32GBですが「8.0GB」でOKですよ
Windows 10 のダウンロード
USBメモリの用意ができれば・・・
Windows10のダウンロードサイトにアクセスしましょう!
ツールをダウンロード
次に、Windows10のダウンロードサイトのページ中程にある・・・
「ツールを今すぐダウンロード」を選択します
メディアを作成
インストールツールを進めていくと・・・
- このPCをアップグレード
- 別のPC用のインストールメディアを作成する
選択画面になります
「別のPC用のインストールメディアを作成する」を選択します
「言語、アーキテクチャ、エディションの選択」画面になりますので以下のように選択します
- 日本語
- Windows10
- 両方
次に進むと、使用するメディアの選択画面になりますので「USB」を選択します
この際に準備した8.0GB以上のメモリを接続しておきましょう!接続ができていない場合は、接続後「ドライブ一覧を更新する」を選択します
設定は以上です!
あとは「次へ」を選択するとメディアの作成が自動的に始まります
パソコンの環境にもよりますが、完了まで30分~1時間が目安です
Windows10を再インストール
USBメモリにWindows10のメディア作成が完了すれば・・・
USBメモリを接続したまま、パソコンを一度シャットダウンします
次にパソコンに電源を入れて、すぐに「F12キー」もしくは「F2キー」を連打します
見慣れない「起動メニュー」画面になりますので、接続されている「USB」を選択します
起動メニューは、メーカーごとに表示方法が異なります。起動方法が解らない場合は、インターネットなどで「パソコン名 起動メニュー」などで調べてみましょう


参照:https://korya-sugoi.com/windows10/windows10_clean_install/
USBメモリでの起動を選択するとWindows10のインストール画面になります
「ライセンス認証の画面」が表示されたら「プロダクト キーがありません」を選択します
次にWindowsエディションの選択画面になります
ここで現時点でインストールされている32bit版のWindowsと同じエディションを選択します
Windows HOMEならWindows HOME64bit版、Windows ProならWindows Pro64bit版です
次はインストールの種類ですが・・・
- アップグレード
- カスタム
の2種類がありますがアップグレードにすると・・・
なぜかエラーが発生したので「カスタム」インストールを選択しましょう!
Windows10をインストールするドライブの選択画面になりますので・・・
すでにOSがインストールされている「システム」ドライブを選択しました
Windows10のインストールが開始されるので、あとは待つだけ
カスタムインストールは、保存データや設定が引き継がれません。重要なデータは、事前にバックアップを取っておきましょう!
アップデートする時の注意点
Windows OSのインストールがはじめの手の人には、少々難しいかもしれませんが・・・
落ち着いてすれば、難しい操作はないので32bitユーザーはトライしてみましょう!
ただWindows OSのインストールって、注意しないといけないこともあります
それが・・・
Windowsのライセンス認証と保存データです
ライセンス認証
OSインストール時に「ライセンス認証」画面がでましたが・・・
通常、すでにインストールされている32bit版のOSと同じエディションをインストールすれば
ライセンス認証は確認されている状態なので問題ないと思います
もし間違って、別のエディションなどをインストールすると・・・
ライセンス認証が取れず「アップデート」が出来なくなるなど不具合が発生します
必ず既存OSと同じエディションをインストールするようにしましょう!
保存データが消える?
次に心配なのが「保存データ」です
せっかく作ったデータが消えてしまった!
なんてことになったら最悪ですよね
32bitを64bitにすることで、使用できなくなるアプリも出てくると思いますし・・・
何よりOSをインストールし直すので、保存データが基本消えてしまいます
64bit OSを再インストールする際には、重要データを外部メモリに移動しましょう!
メモリ増設する前にOSをチェック!
いろいろと説明してきましたが、今回のメモリを正しく認識しない原因は・・・
Windows10の32bit版を使用していたことでした
解決策は、Windows10を32bit版から64bit版にアップグレードするだけ!
それで実装メモリを正しく認識するようになって、動作が快適になりました
見落としがちなトラブルでした・・・
といっても、パソコンをある程度触れないと気が付きませんよね?
それに64bit版のWindows10をインストールするなんて無理!
という人には・・・
専門店での修理についても記事にしているので参考にしてみてくださいね